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協同組合間の連携事例
01
子どもの居場所づくり(茨城)
生協+JA など
茨城県の生協が社会福祉協議会、農協、行政と連携しながら進めている取り組み。
高齢者や独り暮らしの方、赤ちゃん連れの方、子ども連れのご家族まで誰でも安心して参加できる居場所として、「地域の共食」「地域コミュニティの再生」の役割も担っている。
地元農協から無償で食材提供をいただき、組合員の調理ボランティア、大学生による学習支援ボランティアに支えられながら運営している。
02
お魚殖やす植樹運動(北海道)
北海道漁連女性連+漁協+農協+森林組合+生協 など
北海道の漁連女性連では、1988年から道内各地で植樹活動を行ってきた。
苗木を供給し植樹を指導する森林組合、水産物を購入する生協のほか、農協や行政、地域の諸団体も参加。
協同組合間、さらにそれを超える幅広い連携のもと、豊かな森と海づくりが行われている。
03
高齢者の仕事づくり・まちづくり(広島)
ワーカーズコープ+JA+ろうきん+生協
2014年に広島市でスタートした「協同労働プラットフォーム事業」をワーカーズコープが受託して行っている活動。
コミュニティ再生、居場所づくり、耕作放棄地の再生、障害者と家族の支援といった地域課題の解決のため、JA、生協、ろうきんなどの協同組合の協力を得て、住民主体の協同労働組織の立ち上げと運営を支援。
04
土壌スクリーニング・プロジェクト(福島)
JA+生協
福島県の農協の取り組みを県の生協連が全国に支援を呼びかけ、日本全国から生協組合員・役職員が集まって活動した取り組み。
状況に応じた的確な対策がとれるように、全農地を対象に、放射性物質を測定し、汚染状況を細かい単位で明らかにした「田畑の汚染マップ」を作成した。
農産物の安全・安心確保対策が進み、地域の農業再生に貢献している。
05
豊かな海を育む森づくり(兵庫)
漁協+生協+NPO法人
兵庫県の生協と漁協、NPO法人が共同して実施している取り組み。
豊かな海を育むために森林の整備、植樹といった「森づくり」を漁協関係者と生協組合員、行政関係者が楽しみながら行っている。
この活動により、森や海への関心が深まり、自然を守る取り組みが地域に浸透。
06
地域の困りごと解決(島根)
生協+医療生協+JA+社会福祉協議会
2002年、生協しまねの組合員が発足させた取り組みで、「安心して子育てができ、年をとっても安心して暮せる、住んで楽しい地域づくり」を目指している。
活動を進める中、多様な依頼に応える必要性から、医療生協、JA、社会福祉協議会など他組織との連携に発展。
2014年7月、これらの団体による「地域つながりセンター」を設立。地域の問題をともに考えるフォーラムや子ども食堂を実施している。
07
フードバンク(埼玉)
NPO法人フードバンク埼玉
包装の破損や印字ミス、賞味期限に近づいた等といった理由から、品質には問題がないにも関わらず廃棄されてしまう食品・食材を福祉施設・団体等や生活困窮者へ無償で提供する活動。
企業や個人の社会貢献を推進することで、食品確保が困難な方々の役に立つという新しい食のリサイクルの形でもある。
単に食料を提供するだけでなく、食料支援を通じて人と人とをつないでいる。
08
地域における高齢者支援(北海道)
JAひがしかわ+コープさっぽろ
JAひがしかわとコープさっぽろが連携し、2011年からコープさっぽろの移動販売車「おまかせ便カケル」をJAひがしかわ管内で運行し、高齢のJA組合員の買い物を支援。
現在でも、「おまかせ便」は採算ラインを上回る実績を残している。
2012年には東川町とコープさっぽろの間で、高齢者の地域見守り活動の協定を締結。「おまかせ便カケル」は、行政と高齢者を結びつける役割も担っている。
09
福祉・健康にかかわる取り組み(神奈川)
生協+JA+生産者組織+加工メーカー
神奈川県協同組合提携推進協議会は1988年「すみよい神奈川づくり基本構想」を策定。
同年、中間報告を発表し、具体化に向けた18の課題別検討会が主に職員ベースで開始され、構想がブラッシュアップされていく。
同構想の重点の一つ「健康で心豊かなくらしの創造」に基づき、協議会のもとに以下の委員会が設置される。
1996年 福祉活動委員会、健康委員会
1998年 福祉健康委員会
1999年 地区推進委員会(5地区で発足、2007年から4地区)
現在、県内4地区で単位生協・JA間連携による、健康体操や介護・認知症の研修会など、福祉や健康に関わる活動を継続している。
10
地域農業の支援(長野)
生協+JA
生活クラブでは1981年より長野県産のトマトによるストレート・トマトジュースを取っている。
輸入自由化による生産農家の減少に危機感をいだき、生協組合員が1995年よりトマト栽培の労働集中期に定植・収穫の支援を開始(計画的労働参加)。
農家からは、生協組合員に対して日当4000円(食事つき)の労賃を支給し、交通費・宿泊費等はトマトジュースの製品価格に上乗せして販売。
生活クラブ連合会、JAながの、生産者組織、加工メーカーが連携した取り組みとして定着し、生産者も有償のあてになる労働として織り込んで、これを計画的に作付けしている。
11
地域の活性化の取り組み(愛知)
コープあいち、JA愛知東
1984年からの合併前の生協・農協による提携・交流を踏まえ、1999年に当時の「みかわ市民生協(現コープあいち)」と「JAやまびこ(現JA愛知東)」が総合提携。
その基盤に支えられ、生協組合員・JA女性部会員が主体となって、健康サロン「まずは寄らまいかん」の開催など地域の活性化に取り組んでいる。
12
高齢者の困りごと解決(愛知)
南医療生協、コープあいち、JAあいち尾東
豊明市が南医療生協の「おたがいさまのまちづくり」の取り組みを見て、南医療生協、コープあいち、JAあいち尾東に高齢者の生活支援を行う仕組みを打診。
その結果、2017年8月に豊明市の住民主体型生活支援として、「おたがいさまセンターちゃっと」がスタート。
お年寄り世帯のゴミ出しや電球の交換、庭の草木の手入れなど、生活でのちょっとした困りごとを住民同士で助け合う仕組みで豊明市が運営費を補助している。
13
子どもの居場所づくり(北海道)
高校生+ワーカーズコープ+生協
高校生がボランティアで行っている「学習支援」「こども食堂」。先輩から後輩へバトンを引き継ぎ、現在(2018年)4世代目。北大でSDGsの学習会を自ら開催するなど活動を広げている。
地域のこども食堂とも連携し、ワーカーズコープが運営面を支援、生協の社会福祉基金の団体助成を活用している(2018年度)。
こどもの居場所づくりだけでなく、高校生が社会と接する学習の機会にもなっている。
14
災害支援(岩手県)
農協+生協+漁協+森林組合
2017年、釜石市尾崎半島の大規模林野火災に対し、協同組合国際記念デー中央集会で各協同組合の全国組織と参加者がカンパ。
2018年、岩手県協同組合提携協議会が県内の協同組合に参加を呼びかけて植樹を実施。
県内外の協同組合が被害を受けた森林の再生に協力している。
その他、災害復興に向け、県内だけでなく、全国からも多くの協同組合が連携し、支援を行っている。
15
健康にかかわる取り組み(長野県)
生協+農協+漁協+森林組合
健康チャレンジとは、提示された健康づくりコースから各自が自分にあったコースを選んで、その実践を記録して結果を報告するもの。個人では継続しにくい生活習慣の改善を楽しみながら進め、改善に繋げる取り組み。
2016年までは、県内3つの医療生協(長野医療生協、東信医療生協、上伊那医療生協)がそれぞれの組合員を対象に個々に行っていた。
2017年は、協同組合の組合員に限定せず地域課題として発信すべきとし、長野県生協連と3医療生協が県内で実施。
2018年からは、県内10の協同組合が加盟する長野県協同組合連絡会が主催団体となり、「信州まるごと健康チャレンジ」として実施。
16
健康にかかわる取り組み(兵庫県)
生協+農協+漁協+森林組合
健康チャレンジとは、提示された健康づくりコースから各自が自分にあったコースを選んで、その実践を記録して結果を報告するもの。個人では継続しにくい生活習慣の改善を楽しみながら進め、改善に繋げる取り組み。
元々、医療生協による単独の取り組みに兵庫協同組合連絡協議会が参加した。
兵庫県内の協同組合が連携し、自治体、学校や地域などにも協力を呼びかけた結果、協同組合の組合員だけでなく、県民をあげた健康づくりの取り組みを目指す。
17
協同組合職員の人材育成(兵庫県)
農協+生協+漁協+森林組合
兵庫県協同組合連絡協議会とコープこうべが共催。
次世代を担う協同組合の職員が顔の見える関係を作り、地域・社会で協同組合が果たす役割を考えることをテーマとした研修。
例年、全3回シリーズ(うち1回は各回1泊2日)での参加のしやすいコースとなっており、県内の協同組合から25〜30人の職員が参加している。
18
協同組合間提携30周年協定書(鹿児島県)
JA鹿児島経済連+コープかごしま
コープかごしまは、1971年の設立時からJAグループと協力関係にあった。
1985年には、協同組合提携推進会議を立ち上げ、各部会、役員交流会を通じて関係性を深めてきた。
2015年には、30周年を節目に「協同組合間連携30周年協定書」を締結。
食の安心・安全と地域農業・地域活性化に貢献するパートナーとして、さらなる協力を約束した。
19
ふれあい農園の取組み(長野県)
JA+生協
生産者と消費者が農作業を通して食の大切さを一緒に考えることをめざし、平成6年にスタート。
JAが管理する畑でコープながのの組合員とその家族が年間を通じ農業体験を行う。
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