国際協同組合同盟(ICA)では、世界中で協同組合の認知向上を図る「グローバル協同組合キャンペーン」を、2015年11月にトルコのアンタルヤで開催されたICA世界会議で開始しました。キャンペーンでは、「協同組合が何を(what)、どのように(how)、おこなっているか」よりも、「なぜ(why)協同組合なのか」を重点に訴えていくこととしています。
キャンペーンの第一弾として、「なぜ協同組合か」を訴える「もし…だったら(英語ではwhat if…?)」と題するビデオを一定の雛形にもとづき世界中でつくり、ソーシャルメディアなどを通じて訴えていくこととしています。
日本の協同組合全国組織で構成する日本協同組合連絡協議会(JJC)は、その呼びかけに応えて、パイロット国となり制作した右記の動画をICA世界会議で発表しました。
「グローバル協同組合キャンペーン」のYouTubeサイトにも掲載されました。
世界各国が作成した動画(日本語字幕付)はこちら国際協同組合保険連合(ICMIF)は、国際協同組合同盟(ICA)の分野別専門機関のひとつで、協同組合および相互扶助組織による保険を国際レベルで推進するための活動を行っています。
その取り組みのひとつが「ICMIF5-5-5戦略」です。これは2015年に始まったプロジェクトで、5年間で、5つの新興国(インド、フィリピン、スリランカ、ケニア、コロンビア)に、貧困層のための少額の保険であるマイクロ保険を普及させ、保険に加入していない500万世帯(約2,500万人)の貧困層の人々に保障を届けようとするものです。
ICMIFには世界から280団体が加盟していますが、上記5か国の会員組織に対し、先進国の会員組織が資金援助のほか、実際に専門知識をもった職員を現地に派遣して保険商品の開発などの技術援助を行い、マイクロ保険の普及を後押ししています。
この取り組みの結果、すでに2016年6月時点で、これまで保険に未加入だった320万人が新たに保険に加入し、日々の生活に安心を得ています。
現地での取り組みや活動内容の詳細は、5-5-5戦略ウェブサイト(英語)まで。