日本協同組合連携機構(JCA) は、日本の協同組合の連携機構です。
一般社団法人 日本協同組合連携機構(JCA)は、2018年4月1日にわが国の協同組合の健全な発展と持続可能な地域のよりよいくらし・仕事づくりを目的に、協同組合を横断したわが国唯一の常設の法人組織として発足した組織です。
わたしたちJCAは、JCA2030ビジョンに基づき「学ぶとつながるプラットフォーム」を目指しています。
2023年8月の理事会において代表理事会長に選任されました。何卒よろしくお願いいたします。
新自由主義は、経済的格差の拡大、気候変動問題の深刻化、過度な海外依存によるリスクの増大、人口集中による都市問題の顕在化など多くの弊害を生んでおり、その転換が求められています。
そうした中にあって、労働者協同組合法が新たに制定されるなど、協同組合が改めて着目されています。
日本の多種多様な協同組合は、様々な課題の解決に挑戦しており、JCAはこれら協同組合が連携して取り組むことでさらに可能性が広がると考えています。
JCAは、持続可能な地域のよりよいくらし・仕事づくりに向け、協同組合間の連携を促進するとともに、教育・調査・研究を進めてまいります。
会員および関係各位のご支援とご協力をよろしくお願いいたします。(2023年8月18日)
2021年8月の理事会において、副会長に選任されました。何卒よろしくお願いいたします。
JCAは日本における様々な協同組合が連携して地域の課題解決に資する役割を発揮するための連携プラットフォームを目指し、2018年4月1日に設立されました。
JCA設立以降、都道府県レベルにおける協同組合間の連携が進みました。特に新型コロナウイルス感染症が拡大した2020年以降、学生や生活に困難を抱えた方々への食料支援を協同組合が連携して行う事例が各地で生まれています。
困難な時代だからこそ、人と人とのつながりを重視する協同組合への期待が高まっていることを実感しています。それぞれ目的や行う事業は異なる協同組合ですが、共通点は組合員の想いを形にすること、そしてより良い社会を作ることです。SDGsに掲げられている「誰一人取り残さない」より良い社会作りのために、お互いの特徴を生かした連携で、地域での様々な課題の解決と国際的なレベルでの連携に取り組んでまいる所存です。(2021年7月30日)
2020年8月の理事会において、馬場利彦前代表理事専務の後任として選任いただきました。何卒よろしくお願いいたします。
JJC(日本協同組合連絡協議会)や国際協同組合年(IYC)記念全国協議会を中心とした協同組合間連携を引き継ぎ、旧JC総研を改組してJCAが誕生しました。
私は、2012年、わが国の国際協同組合年全国実行委員会の事務局長を務めました。当時からの経験で、異種の協同組合が連携することで新たな価値を生み出し得る、協同組合の可能性を広げることができると確信してきました。
多くの国においては異種の協同組合をメンバーとし協同組合全体を代表する全国組織があるなかで、日本はその例外でした。JCAの発足をわが国における画期にしたいと考えています。
JCAの使命は、「持続可能な地域のよりよいくらし・仕事づくり」に向けた協同組合間の連携の推進・支援・広報、教育・調査研究にありますが、地域課題の解決の芽は何よりも現場にあると考えています。是非とも皆様方のご指導・ご教示をよろしくお願いいたします。(2020年8月20日)
日本協同組合連絡協議会(JJC)メンバーの皆様へ
日本の協同組合の中央組織として、日本協同組合連携機構(JCA)の設立を心よりお喜び申し上げます。
皆様は日本協同組合連絡協議会(JJC)を新たな連携組織へと改組する重要な一歩を踏み出しました。これは日本の協同組合にとってまさに歴史的な出来事です。
国連にとっても、今、このタイミングは、加盟国が世界全体と全人類のために「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に取り組み始めた重要な時でもあります。国連は協同組合が持続可能で、包摂的で、責任感のある手法により17項目にわたる (SDGs)の達成に向けて大きく貢献していることを高く評価しています。
日本の協同組合には、例えば社会的に不利な立場にある人々のためのディーセント・ワークの創出、自然災害後の地域復興、人々や地域のレジリエンスの向上、そして連帯と協同の精神の普及を通じて、地域社会に積極的に関与してきた長い歴史があります。JCAの設立が、この日本の協同組合の力をさらに強め、日本におけるSDGsの達成に大きく寄与することは間違いありません。
皆様の社会的・経済的発展への重要な貢献に対して、あらためてお祝いを申し上げるとともに、心からの敬意を表します。国連は、新しいJCAを通じて今後も日本の協同組合と連携していくことを心より期待しております。
JCAの皆様へ
国際協同組合同盟(ICA)を代表して、日本協同組合連携機構(JCA)の設立を心からお祝い申し上げます。
協同組合の中央組織は、中央および地方の行政機関、メディア、その他あらゆる関係組織に対する重要なカウンターパートです。それは経済成長や社会的不平等の削減、持続可能な発展のために協同組合のアプローチを広めるうえで、極めて重要な役割を果たしています。
私たちは協同組合が本来持つ助け合いの精神を最大限に発揮し、声をひとつにしていくことを示すには、中央組織の結成が最善の方法だと確信しています。
様々な事業分野の協同組合が中央組織を通じて互いに連携し、知見を共有することにより、国内の協同組合運動にもグローバルな視野を持つことができます。協同組合が直面している課題や問題を予測し、見極めるだけでなく、それらの問題に取り組み、具体的な戦略を立案することも必要です。
さらに新しい連携組織の設立は、これまでにない壮大な目的やビジョン、影響力を生み出します。これは協同組合人が、常に組合員とその共益のために尽力すべく、大胆かつ斬新で、先進的なアイディアを創造する役割を担うことにもつながるでしょう。
日本における新しい協同組合の連携組織の設立は、いまだかつてない偉大な冒険の始まりです。ICAも皆様のこの素晴らしい挑戦を支えていきます。
JCAに関わるすべての皆様に重ねてお祝いを申し上げるとともに、この極めて重要な取り組みのご成功を心よりお祈りいたします。
日本協同組合連携機構設立にあたってのメッセージ
国際労働機関(ILO) を代表し、日本協同組合連携機構(JCA) の発足を心からお祝い申し上げます。
今日、世界経済は好転しているものの、まだ十分な仕事が生み出されているわけではなく、根深い貧困や格差の拡大は続いています。加えて、急速な技術革新、人口動態の劇的な変化、気候変動の深刻な影響、グローバル化の進展など様々の要因により仕事の世界も大きな変革の時を迎えています。
ILOは1919年の設立当初より、組合員所有の原則に基づき「人」を大切にする協同組合活動が、ILOの使命である社会正義の実現と完全な雇用の実現に不可欠であることを認識してきました。重大な課題と変化に直面する今日、ILOは2019年の創設100周年を控え、「仕事の未来」のあり方など7つの課題に、協同組合を始めとする多くの関係機関と一緒に取り組んでいるところです。持続可能な開発目標(SDGs)8にも取り入れられたディーセント・ワーク(人間らしい働きがいのある仕事)そして社会的包摂の実現に向けて、協同組合が既存のビジネスモデルを補完また支えうる力強い選択肢であることの重要性を改めて認識しています。
2010年に開始した日本生活協同組合連合会/ILO共催のアフリカ協同組合指導者研修事業を通じて、ILOは日本の協同組合運動の数々の担い手と幅広く連携してきました。そして今回発足した日本協同組合連携機構と近しく協働できることは名誉なことであり大きな喜びでもあります。
社会正義、ディ一セント・ワーク、そしてSDGsの実現に向けてこれから長きにわたり連携していくことを楽しみにしています。貴機構のご成功と発展を祈念して私からの祝辞といたします。
わたしたちJCAは、2021年3月に「JCA2030ビジョン及び中期計画」を発表しました。
JCAが発足して3年が経ち、この間、地球温暖化、新型コロナ危機、わが国の人口減少、格差と貧困の拡大等がすすむ現状にあります。
2030年までの10年間は、その後の未来が持続可能になれるか否かの分岐点といわれます。その2030年にむけて、協同のプラットフォームで皆の幸せをめざそう、と会員組織全体で「協同をひろげて、日本を変える」という大きな目標を掲げて取り組むことを提起しました。
「協同をひろげる」ためには、自らの協同に確信を持てることが前提となります。また、「日本を変える」ためにはまず、自らが変わることです。
そのため、JCAは「学ぶとつながるプラットフォーム」を目指します。