今年で3年目を迎えるIYC記念全国協議会寄附講座「非営利市民事業と協同組合」は、平成28年10月6日(木)12:50~14:20、千葉大学西千葉キャンパスにおいて開講しました。
本年度は、前年度に引き続き、聴講のみという受動的な学びではなく学生が交互に議論する中で解決方法(方向性)を見出して発表し、講師との意見交換を行う授業形式(アクティブラーニング)で、1回目は協同組合からの講師による授業、2回目は学生によるグループワーク、3回目は学生によるグループ報告と講師からのコメントをいただき、4つのテーマ(農村復興、地域医療と協同組合、仕事づくり、福祉と生協)を学びます。
第1回目の10月6日は、学生に対して授業概要や目的、授業のスタイル成績評価方法などを含むガイダンスのほか、「千葉大学生協今昔物語」と題し、千葉県生協連専務の丸山芳高氏、千葉大生協専務の内赤尊記氏にお話いただきました。第2回(10/13)は、「協同組合入門」と題して一般社団法人JC総研副主任研究員の阿高あや氏にお話しいただきました。
第3回(10/6)は、JC総研協同組合研究部長の前田健喜氏からJA組織の概要についての説明を受けたのち、農村における農協の役割「営農指導とマーケティング戦略」と題して元JA富里常務理事で6次産業ボランタリープランナーの仲野隆三氏からご講義いただき、営農指導事業、組合員や需要ニーズに対応した販路開拓、農産物取引リスクとコスト管理等についてのお話を伺いました。第4回(10/27)は、学生が3つのグループに分かれ、「野菜の消費量を上げるにはとうすればいいか」についてのアイディアを出し、第5回(11/10)は、グループディスカッションの報告を行い、講師がそれに対する講評を行いました。興味深いアイディアもあり、講師も参考にしたいとコメントしました。
第6回(11/17)は、「地域医療と協同組合」と題し、元・医療福祉生協連家庭医療学開発センターの出野孝道氏にお話しいただき、第7回(11/24)は「地域・大学における医療問題と自分たちにできる対策」をテーマにグループディスカッションを行い、第8回(12/1)に学生によるグループ報告と講師によるコメントを行いました。
第9回(12/8)は、「ワーカーズコープちばの地域での仕事おこし、フードバンクちばの取り組みについて」と題し、ワーカーズコープちば専務理事の菊地謙氏にご講義いただき、協同労働、フードバンク、生活困窮者自立支援制度等のお話を伺いました。
今後の予定は、次のとおりです。
第10回(12/15)学生によるグループワーク、第11回(12/22)グループワーク報告と団体側コメント。第12回(1/12)「福祉と生協」と題して日本生活協同組合連合会福祉事業推進部部長の山際淳氏による講義、第13回(1/19)学生によるグループワーク、第14回(1/26)グループワーク報告と団体側コメント、第15回(2/2)4つのケーススタディー全般にわたる振り返り。
第3回講義の様子 | 第9回講義の様子 |