「国際協同組合デー」は世界の協同組合に携わる人々が平和とより良い生活をめざして協同組合運動の前進を誓い合う日として、毎年7月第一土曜日と定められています(本年は2015年7月4日)。本年の「国際協同組合デー」のテーマは「平等(Equality)」です。この「国際協同組合デー」を記念した中央集会が7月30日(木)、東京のJA共済連カンファレンスホールにおいて、「協同組合を選ぼう、平等を選ぼう」をスローガンに、「日本協同組合連絡協議会(JJC)」と「国際協同組合年記念協同組合全国協議会(IYC記念全国協議会)」との共催で開催され、協同組合組織やメディア関係者をはじめ約300名が参加しました。
集会では、まず萬歳章氏(全国農業協同組合中央会会長・JJC委員長・IYC記念全国協議会代表)による開会挨拶のあと、司会進行役である福園氏(全国農業協同組合中央会総務企画部長)が、国際協同組合同盟(ICA)の世界に向けたメッセージを代読しました。
続いて、中央大学の宮本太郎教授をお招きし、「協同組合で拓く地域社会の未来 地域づくりの主軸へ」と題した記念講演を行いました。宮本教授からは、「これからの地域社会では協同組合が脇役から主役となって、地域の様々な協同組合が連携強化し、ファミリーとして分担関係を築いていくことが重要」と提起いただきました。
その後、「拡大する不平等・格差に対する協同組合の取り組みと今後について」をテーマにJA、生協、漁協、労協の4つの協同組合組織より先進的な取組が報告されるとともに、パネルディスカッションが行われ、会場からも熱心な討論が繰り広げられました。
本集会を通じて、全国の様々な協同組合組織間の更なる連携のもと、平等を実現する協同組合の取り組みをすすめていくことが、より一層重要となっていることを参加者一同が改めて共有化し、確認しました。