2014年9月25日から2015年1月15日まで名古屋市瑞穂区の名古屋市立大学で、特定非営利活動法人(NPO法人)「地域と協同の研究センター」が主催する寄付講座が実施されました。
同センターは、地域における協同や協同組合についての調査・研究、研修・交流などをすすめるために、東海の生協が呼びかけて1995年につくった研究組織です。
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講座タイトルは「現代社会と地域と人のつながり」で「テーマⅠ キャンパスライフと人のつながり」「テーマⅡ ライフサイクルと地域と人のつながりが果たしている役割」「テーマⅢ 地域セーフティーネットと人のつながり」の3テーマに分けられ、全15回の講座が開催されました。講座は学部や学年を問わず受講できる教養科目で、90人が受講しました。週に一度、各地の大学生協や医療生協など協同組合組織のメンバーが持ち回りで、自身の組織や活動を紹介しました。
講座は2015年度も継続して開講される予定で、同センターの向井忍専務は「今後は学生に協同組合組織でのボランティア活動など活動の幅を広げ、より理解を深めて欲しい」と先を見据えました。
コープあいちは10月に6回目の講座(「テーマⅡ」)を担当しました。コープあいちの磯村隆樹常務理事が「自立した生活を支える地域と人のつながり」をテーマに、生協の概況や震災支援、耕畜連携の米たまご、地域支え合い、福祉基金などについて紹介しました。
学生は食の安心安全や消費と生産を結び付ける活動を重視している点について興味深く聴き入っていました。JA愛知中央会は12月に12回目の講座(「テーマⅢ」)を担当しました。同中央会の岩橋良直常勤監事が「地域社会と農のあるくらし~いのちを育みいのちをつなぐ~」をテーマに、農業の役割やJAの活動を紹介しました。受講後に学生が提出した感想文を読んだ岩橋監事は「学生は素直で、農業には食料生産以外にもさまざまな機能があることが伝わった実感がある。情報を丁寧に発信していくことで、農業への理解者が増えることに期待したい。」と話しました。
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JA愛知中央会岩橋常勤監事の講座の資料はこちら