2012年10月29日から11月2日まで、イギリスのマンチェスターで世界的に国際協同組合年(IYC)を祝う「Co-operatives United」が開催されました。このイベント期間中に、会場ではICAの臨時総会やエキスポ、様々な展示や会議などが行われ、80か国以上から1万人を超える人々が参加しました。以下に主な内容を紹介します。
●ICA臨時総会(10月31日)
臨時総会では、「協同組合の10年計画(ブループリント)」が承認されました。この計画は、IYCの取り組みをさらに発展させ、2020年までに協同組合が①経済・社会・環境の持続可能性において認知されたリーダーとなる、②人々に最も好まれるモデルとなる、③もっとも急速に成長する事業形態となる、という3つの目標を掲げ、そのために協同組合の発展に資する5つの戦略(参加・持続可能性・アイデンティティ・法的枠組・資本)を策定したものです。
ポーリン・グリーンICA会長は「今年ほど協同組合が結束した年はなかった。IYCの勢いを持続させ、さらに発展していく必要がある」と、新たなスタートを宣言しました。
●ICAエキスポ・展示(10月31日‐11月2日)
エキスポでは、35か国から50を超える協同組合が商品・活動・事業を紹介しました。また子どもや若者も参加でき、楽しんで協同組合に触れるワークショップや展示も充実していました。たとえば、協同組合がどのように私たちの生活に関わっているのかを表現したレプリカの協同組合の町では、パブ、農場、学校、銀行などの協同組合が提供しているサービスや商品を体験でき、参加者は見て触って食べながら楽しんでいました。
2013年のICA通常総会は、ICAの歴史上初となるアフリカの南アフリカ・ケープタウンで開催されます。
Co-operatives Unitedの会場 | グリーン会長による講演 |
ICAエキスポの様子 | レプリカ協同組合タウン |