2012年11月19-20日の2日間にわたり、ニューヨークの国連本部で国際協同組合年(IYC)のエンディングを飾るイベントが開催されました。「協同組合の促進:2012年を超えて」と題したこのイベントには政府・市民社会・協同組合関係者などが参加し、終了式典に加えて、世界の食糧安保や若者に関するフォーラム、記者会見、IYC短編フィルム祭と授賞式も行われました。
式典では潘基文国連事務総長のメッセージが読み上げられ、「国際年が終わりを迎えるにあたり、協同組合運動の功績や持続可能な生活及び社会的保護への貢献を称賛いたします。協同組合運動は開発の力強いパートナーとして、人々を力づけ尊厳を高め、ミレニアム開発目標を達成できるよう、国連と常に協力してくださっています」など、協同組合を後押しする内容が込められていました。
20日に行われた記者会見にはポーリン・グリーンICA会長ほか3名が臨みました。この中でグリーン会長は、「協同組合は他の開発事業と異なり、援助期間が終わっても存続していきます。これが私たちの事業モデルにおける持続可能性の重要な特長なのです」と述べたほか、成功を収めた数々の取り組みについて語りました。
またIYCで実施された活動について各国からも報告があり、セミナー・若者向けキャンプ・フェアの開催、法改正、本の出版、メディア戦略などの取り組みが紹介されました。なお、インドネシア、マルタ、パナマ、トリニダード・トバゴの報告は、ダウンロードも可能です。
20日午後に行われた短編フィルム祭では、7本の受賞作が発表されました。各映像の概要や動画は、こちらからご覧いただけます。
この終了イベントでは、「協同組合の10年に向けたブループリント」も紹介され、IYCが2012年で終わっても、協同組合運動の更なる発展に向けた取り組みは今後も続くことが示されています。
国連でのIYC終了イベントに関する詳細情報は、こちらからご覧いただけます。