2012年12月15日(土)、国際協同組合年を記念し、IYCとっとり実行委員会が主催する「2012国際協同組合年記念フォーラム」をハワイアロハホールで開催しました。
会場には協同組合関係者約450人が参加し、「協同組合地域貢献コンテスト表彰」と活動発表、「記念講演」や「パネルディスカッション」を行いました。
地域貢献コンテスト表彰では、10団体・15件の応募のなかから厳正に審査した結果、最優秀賞は鳥取県生協「くらし助け合いの会活動」、優秀賞には県生協COOP「虹の森植栽活動」を決定し、表彰式の後、活動報告がありました。
記念講演では、石田正昭氏(三重大学大学院特任教授)による「いま協同組合に求められるもの」をテーマに、協同組合原則の「地域コミュニティへの関与」についての講演がありました。
また、「よりよい社会を築くために、将来に向けてどのような取り組みが必要と考えているか」をテーマに各協同組合トップによるパネルディスカッションを行い、協同組合間協同や連携の必要性を強調しました。
IYCとっとり実行委員会では、2013年2月に県内3会場で「協同組合学習会」を開催する予定です。
IYC山口県実行委員会では、2012年10月26日(金)、県総合保健会館にて「2012国際協同組合年記念講演会」を開催、約350名が参加しました。
第1部では、直木賞作家の古川薫氏が、山口新聞の連載小説「志士の風雪 品川弥二郎の戦い」と題して講演を行いました。
古川氏は「品川弥二郎は明治維新史の中では目立つものはないが、松陰門下でやった仕事で現代まで生きているのは協同組合である。いま世界10億人の協同組合員の中で多くのリンクの中で輝いている」と隠れた人物像を紹介しました。
第2部では「協同組合のあらたな挑戦」と題して、実行委員会代表の小川全夫氏が講演を行いました。
また、日本の協同組合の形成や海外の協同組合の形態などを紹介し、「時間を売って賃金を得る『賃金労働』社会から、時間を寄付する『ボランティア』社会や時間を交換する『地域通貨社会』を展望することが、地域再生のヒントである」と強調しました。
2012年10月28日(日)、「2012国際協同組合年とくしま実行委員会」(JA徳島中央会、JAバンク徳島信連、JA全農とくしま、JA共済連徳島、JA徳島厚生連、徳島県生活協同組合連合会、徳島県森林組合連合会、徳島県漁業協同組合連合会、社団法人徳島県労働者福祉協議会(順不同))の主催で「2012国際協同組合年 協同組合まつり」を市内の藍場浜公園で開催しました。
開会にあたり、実行委員長の荒井義之氏(JA徳島中央会会長)より「現代社会が抱える問題と照らし合わせながら、協同組合の果たしている役割や価値について述べると共に大勢の県民の皆様に協同組合について知って頂き、今後も認知されるような取り組みを行っていきたい」とした挨拶がありました。
開会式で挨拶をする荒井実行委員長 | 記念講演会場 |
藍場浜公園では70余りのブースにおいて、協同組合についてのパネル展示、特産物販売、模擬店等が行われ、地域住民など多くの方が来場しました。
また、市内のホテルでは記念講演として、福島県生活協同組合連合会会長の熊谷純一氏による「『福島原発事故から見えてきたもの』~協同組合の役割~」をテーマに開催、協同組合関係者や一般の方を含め約200人が参加しました。
2012年10月18日(木)、「協同組合の未来を見据えて~協同組合がよりよい社会を築きます」をテーマに、松山市内で「2012国際協同組合年 愛媛県大会」を開催、実行委員会を構成する10団体の役職員約290人が出席しました。
記念講演に先立ち、DVD「2012国際協同組合年に向けて~協同組合がよりよい社会を築きます」で学習の後、経済評論家であり国際協同組合年全国実行委員会代表の内橋克人氏による「協同組合の新たな役割~国際協同組合年―今何が問われているのか~」と題した講演を開催、内橋氏からは、東日本大震災やTPP交渉問題等、さまざまな分野から協同組合の使命と役割等についての講話がありました。
記念講演後には、各組織の20歳代~30歳代までの若手職員10名が登壇、愛媛大学農学部の板橋衛准教授をコーディネーターに「協同組合白熱教室」を開催、協同組合の果たすべき役割等について議論しました。
参加者は、これらのイベントを通じて、協同組合の価値や協同組合が現代社会で果たしている役割等について一層の理解を深めました。
愛媛県実行委員会は2012年7月3日(火)、松山市内で「2012国際協同組合年記念 協同組合学習会」を開催、県森連、県漁連、県生協連などの協同組合組織の職員や中央会・JA県連の役職員ら85人が参加しました。
学習会では、協同組合の父フリードリッヒ・ライファイゼンの半生を描いた2012国際協同組合年後援番組「協同組合の源流を訪ねて」(DVD)を使って協同組合の生い立ちを学んだ後、三重大学大学院生物資源学研究科特任教授の石田正昭氏による「協同組合の原点と現代における役割」をテーマとした講演を実施、地域社会を支える協同組合組織の役割発揮に向け理解を深めました。
2012国際協同組合年島根県実行委員会は、2012年7月8日(日)、松江市のくにびきメッセで「2012国際協同組合年 IYC記念フェスティバル」を開催、親子連れら約1,000人が来場しました。
会場には、県内の協同組合組織が食と農、暮らし、健康などそれぞれの分野を生かし、県産農産物・加工品の即売コーナーやJA島根厚生連の骨密度測定、東日本大震災復興支援、米のすくい取り、しじみ汁などの飲食コーナーなど33のブースが並びました。
また、イベントでは島根大学の学生の司会で、勇壮な「神名火太鼓」の演奏や親子協同組合クイズなどがありました。
2012国際協同組合年島根県実行委員会は、2012年5月28日(月)、JAいずも「ラピタ」において「協同組合学習会」を開催、JAグループや生協など関係団体の役職員約300名が参加しました。
パネルディスカッションでは、生協しまね、石央森林組合、JA雲南、JA島根おおちからの事例報告、議論を交わし、パネリストからは各団体との連携や人づくりの重要性を指摘する意見などがありました。
アドバイザーの東京農業大学の白石正彦名誉教授は「横軸の活動を強く感じた」、実行委員会の谷口憲治委員長(島根大学教授)は「弱者をどう助けるか、そのセーフティーネットをつくりあげるのが協同組合の役割だ」と強調しました。
この事例報告やパネルディスカッションを通じて、協同組合が地域社会に果たす役割や協同組合間連携のあり方などについて情報を共有しました。
IYC岡山県実行委員会では9月29 日(土)、IYCを記念して「2012国際協同組合年フェスティバル ~絆・希望・未来~」を開催しました。
県内の協同組合が協力し役割や活動を知ってもらうことや交流を目的に開催、全体で219のブースとなり約2万人の人々が訪れました。
開会は、農業大学校の生徒による太鼓演舞を合図にスタート。堀川副代表(JA岡山中央会会長)の開会宣言、実行委員会代表の千葉喬三就実学園理事長よりの「組合内の絆や他の協同組合との連携をさらに深め、地域発展に貢献していく」とした開会挨拶の後、各ブースでのイベント開始となりました。
中央舞台では、杉の子保育園児による鼓笛隊による演奏、JA真庭による「YOSAKOIソーラン踊り」、恩納村漁協によるサンゴ礁再生の取り組み報告、ファジアーノマスコットキャラクターファジ丸くんと遊ぼうなど、それぞれの団体の特徴を活かした取り組みが行なわれました。
ミニステージでは、マジックショー、ファジアーノマスコットキャラクターショー、JA戦士シャインショーを実施しました。
被災地支援コーナー | キッズコーナー |
2012年9月12日(水)~13日(木)に一泊二日の日程で、IYCとっとり実行委員会が主催する「協同組合の源流を学ぶ」視察研修を実施しました。
県内協同組合等の役職員総勢28名が参加しました。
初日は、「二宮尊徳記念館」(神奈川県小田原市)と「賀川豊彦記念館・松沢資料館」(東京都世田谷区)を視察し、「至誠、勤労、分度、推譲」等、協同の精神に裏付けされた尊徳の教えと考えを学びました。
二日目は、「大原幽学記念館・遺跡史跡公園」(千葉県旭市)を見学し、ロッチデール公正先駆者組合よりも6年も早くから農機具の共同購入、共同作業等を行う消費者組合を創設していたことを知り、改めて協同組合の源流の歴史と深さを学びました。
IYCとっとり実行委員会では、これからの取り組みとして、「地域貢献コンテスト」「IYC記念誌発行」「協同組合フォーラム」等を予定しています。
IYC岡山県実行委員会は2012年7月28日、岡山国際交流センターで、「2012国際協同組合年記念講演会」を開催、92名が参加しました。
開会の挨拶後、生協総合研究所理事の栗本昭氏による「国連・国際協同組合年決議の背景と日本の協同組合の役割」をテーマとした記念講演がありました。
栗本氏から、「貧困の削減や雇用の創出など社会開発に協同組合が大きく貢献していること」、「リーマンショック時に協同組合はリスクが少なく評価されたこと」などを踏まえ、世界の中での協同組合の取り組み、被災地復興にむけて協同組合が果たした役割、協同組合憲章の内容や生協へ期待されること等についての講演がありました。
また、実践報告として、「岡山医療生協の健康づくり」、「防災教育プログラム」、「地域とともに育つ支部をめざして」、「漁協とともにすすめる里海づくりの活動」の4つの報告がありました。
参加者からは、「(1)国連が国際協同組合年とした背景や期待されていることについて理解が進んだ、(2)協同組合が貧困や失業を救済する大きな役割を担っていることがわかった、(3)協同組合の価値や原則が、どのように具体的な活動として実践されているのかを実感できた」などの声が寄せられました。
2012年8月4日(土)、「ハワイアロハホール」において、鳥取県協同組合連絡協議会とIYCとっとり実行委員会の共催による、第90回国際協同組合デー記念集会「鳥取県のつどい」&IYC協同まつりを開催、約400名が参加しました。
森下洋一氏(県森連会長)の開会あいさつの後、「農業と環境そして環境問題」をテーマに、武部隆教授(鳥取環境大学 経営学部)による記念講演があり、耕作放棄地対策やEUと日本の農業の環境負荷を削減する政策のちがい等、示唆に富んだ提言等がありました。
今回は、医療生協による「無料健康チェック」、県生協による「虹の森植栽活動・せいきょう農園開園」の紹介パネル展示、JAによる物販・試食コーナー等、各協同組合の活動紹介と組合間の交流を図りました。
また、今後は、(1)協同組合地域貢献コンテスト、(2)大原幽学記念館・二宮尊徳記念館・賀川豊彦記念館等「協同組合の源流を学ぶ」視察研修、(3)国際協同組合記念誌の発行、(4)国際協同組合年記念フォーラム等を予定しています。
IYC 山口県実行委員会では、各協同組合(漁協、森林組合、JA、生協)が協同して取り組める行事を進めています。
(1) 認知症サポーター養成講座
県内協同組合の役職員を対象にした、地域に生かせる共通の取り組みとして、「認知症サポーター」養成講座を実施しました。
日 時: | 2012年7月6日(金) |
場 所: | コープコミニュテイセンター「はぁもにぃ~♪」 |
参加者: | 40名 |
講 師: | 山口市高齢・障害福祉課 岩本 美香氏 |
「高齢化社会の中で「認知症」を正しく理解し偏見を持たず、認知症の人や家族に対して温かい目で見守る「応援者」になること。また、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを目指しましょう」と呼びかけました。
終了後、受講者全員に講習終了のリングを手渡しました。
(2) IYC「クッキングフェスタ」
JA山口中央などの主催、IYC山口県実行委員会の共催
日 時: | 2012年8月2日(木) |
場 所: | JA山口中央 本所 |
内容: | 第1部:「食材紹介、協同組合年紹介」 第2部:「試食会」 第3部:講演「おふくろの味で心は育つ」 |
料理講師: | 古川 年巳 氏 |
協同組合の組合員約が200名参加し、それぞれの組合員が調理した料理を味わいました。
試食後、料理講師古川年巳氏による「おふくろの味で心は育つ」と題した講演で、「地産地消や食の安全・安心が叫ばれている今、このフェスタを通じて食生活の大切さや食育を見直すことの必要性」を提起しました。
(当日のメニュー)
フェスティバルの様子 |
2012年7月6日(金)、IYCひろしま記念大会を広島県民文化センターにおいて開催、実行委員会構成23団体から約500名が参加しました。
開会にあたり、村上光雄実行委員会副代表(JA広島中央会会長)より「協同と地域コミュニティの再生に向けて、広島で何ができるか模索していく。国際協同組合年の記念大会を契機に、県内各団体が連携し、絆を深め、互いに支え合い、コミュニティを形成していくために、実り多い大会としていきたい」と挨拶、その後、内橋克人氏の記念講演と、2011年7月のキックオフ大会で確認した3つの方向性について分科会の最終報告がありました。
◆ 記念講演「協同組合が創る共生経済」~FEC自給圏の形成めざして~
(経済評論家・2012国際協同組合年全国実行委員会代表: 内橋 克人氏)
「協同組合は、今日の社会で大きな役割を期待されている。未来世代のための生存条件を考え、安心して生きていける社会はどうあるべきかを考えることが、現代を生きる私たちの責務」である。
また、太陽光や風力など自然再生可能エネルギーを活用し、農業や酪農、水産の再生によって食料を自給し、同時にケア(介護、医療など)についても地域内でまかなうなど、「Foods(フーズ)、Energy(エナジー)、Care(ケア)の自給圏」形成によって、新しいコミュニティの創造を目指すこと、「人間が人間らしく生きられる社会をつくり、高い相乗効果の期待できる新たな共生経済システムを構築することが、協同組合に課せられた最大の社会的使命である。」と、期待と提起がありました。
◆ 分科会・特別研究会の学習・研究内容の最終レポート報告
それぞれこの1年の学習・研究内容の報告と今後3年間(2012~14年)を見通した「アクションプラン」を紹介しました。
内橋氏の講演 | 第3分科会 |
広島では、「2012 国際協同組合年ひろしま実行委員会」のもとに4つの分科・研究会を設け、各協同組合や社協・NPOなどがテーマごとに活動交流を進めています。2012年3月14日(水)、JA ビル講堂(広島市中区)にて、4つの分科・研究会が活動経過を報告し、約140 名の参加者と共有しました。
今年7月6日(金)には、記念大会を開催し、各研究のまとめとして「アクションプログラム」を提起します。
第1分科会「食料自給に地域で取り組む」
【今後の計画・課題】
◇消費者と漁業・農業者を結びつける「研究会」の立ち上げ
第2分科会 「環境・森林保全に向けエネルギー自給に地域で取り組む」
【今後の計画・課題】
◇ひろしま「協同組合の森づくり」計画
◇「自然エネルギー」供給システム(基金方式)構築提起
第3分科会 「つながり<福祉>を地域で築く」
【今後の計画・課題】
◇シンポジウム開催~非営利組織としての介護サービスを考える~
◇地域福祉ネットワーク構築のための協同組合の役割提起
平和特別研究会 「平和に向けて地域から取り組む」
【今後の計画・課題】
◇平和創造のためのNGO としての役割と課題についての検討~生命尊重の協同組合理念に立って
広島県生協連では、2012年1月6日、「2012 国際協同組合年 新春学習会」を開催しました。今年は、JA など協同組合関係者、県行政などの参加もあり、当初予定を上回る136 名の参加がありました。
記念講演では、福島大学経済経営学類の小山良太准教授より「東日本大震災・原発事故の復旧・復興から国際協同組合年を考える」と題して、「チェルノブイリ調査報告、福島での問題点、農地の汚染マップ作成の必要性、新たな生産・加工・流通システムと協同組合間協同」の4点について講演がありました。
概要は以下の通りです。
(1)ウクライナとベラルーシでは、詳細な汚染マップが作成され、それをもとに土壌分析と作物選択などの体系的な対応がとられ、農作物ごとに吸収度合を調べたうえで、地域ごとに適した作物の作付指導がされている。
(2)日本では、適切な情報提供ができていない。まず、福島の全農地の汚染マップの作成が必要だ。
(3)調査や検査は、基準が地域・検査機関によって異なることのないよう徹底して行われるべきであり、それには可能なところで消費者も参加すべきだ。
(4)今回の大震災を通じて、食料、資源・エネルギー、地域福祉など、地域循環型システムが求められていることがより明確になった。流通システムの再構築が必要であり、協同組合間協同が求められる。
2011年12月12日(月)、JA愛媛において構成10団体による「2012 国際協同組合年愛媛県実行委員会」が発足しました。
実行委員会代表にはJA愛媛中央会の林会長が就任し、副代表には4つの連合会から4名が選出されました。また、今後の活動計画として、協同組合の歴史や存在意義について学ぶ「学習会」や「愛媛県大会」の開催を決定いたしました。
愛媛県協同組合協議会(JA中央会・森連・漁連・生協連で組織)は2011年12月5日(月)、JA愛媛において「第89回国際協同組合デー愛媛交流集会」を開催しました。この交流集会は昭和63年からほぼ毎年開催しており今年で22回目となります。
集会には県内各協同組合の組合員や役職員など185人が参加し、各協同組合からの取り組み報告や三重大学大学院の石田正昭教授による「地域づくりと協同組合の役割~地域づくりのために協同組合は何ができるかを考える~」と題しての記念講演が行われ、参加者らは、協同の大切さを再認識していました。
鳥取県協同組合連絡協議会では、2011年1月の協議会幹事会で実行委員会の設立を提案し、以降3月・6月・9月11月と幹事会での検討を経て、2011年11月29日(火)に「2012国際協同組合とっとり実行委員会設立総会・第1回実行委員会」を開催しました。
実行委員会では、設立に向けた取り組み経過、実行委員会の体制、幹事会の設置、実行委員会名などについて報告を行いました。議事では、規約の承認、役員の選出、事業計画と予算計画の承認が行われました。代表には、JA鳥取県中央会会長の高見俊雄氏が選出されました。
討議では、「組合員にも協同組合の役割を認知される活動企画」、「県民に幅広く参加してもらう論文などの募集」、「実行委員会の活動として地域に根ざしていく活動(コミュニティ再生・地域貢献活動など)」、「委員参加団体との連携によるシンポジウム開催」、「協同組合の源流をたどる学習会企画」の提案など、積極的な意見が出されました。
広島では、2011年4月20日に「2012国際協同組合年ひろしま実行委員会」が発足し、3つの分科会と1つの特別研究会が設立されました。そのうち第2分科会では「環境・森林保全に向けてエネルギー自給に地域で取り組む」ことをテーマにしています。
2011年11月12日(土)、第2分科会の主催のもと、「原発問題とエネルギーの地産地消」講演会が開催されました。講師は、特定非営利活動法人環境エネルギー政策研究所の松原弘直氏で、今年の福島原発事故問題に触れられたほか、原発に頼らない再生可能エネルギーの可能性と導入に向けた課題、特に協同組合も参加可能な市民発電の取り組み事例や、バイオマス・小水力・太陽光等の有効利用事例などを紹介してくださいました。
会場からは熱心かつ幅広い質問が出され、国としての方向性や、地域・協同組合での取り組みなどについて回答してくださいました。
2011年10月13日(木)、ピュアリティまきび(岡山市)で第1回実行委員会が開催され、県の農協・漁協・森林組合・生協の連合会代表者をはじめ、岡山県・大学・マスコミ関係者など26人が出席しました。
実行委員会代表には就実学園理事長の千葉喬三氏が就任し、副代表には4協同組合連合会から1名ずつ選出されました。今後は協同組合を広く県民に理解してもらうため、作文・論文コンクール、協同組合大会(講演会・シンポジウムなど)、協同組合フェスティバル、東日本大震災復興支援の取組などを予定しています。
実行委員会終了後は「若者:協同組合の未来」をテーマに、代表の千葉氏による記念講演が行われ、約70人が参加しました。
山口県では2011年3月に実行委員会準備会をスタートし、都合4回の準備会と1回の幹事会を経て、8月30日(火)に「2012国際協同組合年山口県実行委員会」が開始されました。
総会では設立趣旨・規約・活動計画などの提案と確認がされ、代表に熊本学園大学の小川全夫氏、副代表に山口県生協連の有吉会長とJA山口県中央会の山本会長が就任しました。
今後の活動としては、広報活動・記念行事・研修会・東日本大震災復興に関わる支援の提携活動・協同組合間の連携に関わる研究実践などを予定しています。
2011年8月8日(月)、鳥取市賀露町の「食育文化ホール『とりっこ広場』」で、第89回国際協同組合デー記念集会「鳥取県の集い」が開催され、110人の参加がありました。
集いでは、賀川記念館の賀川督明氏が「東日本大震災への取り組みと国際協同組合年」と題した記念講演を行いました。続いて東日本大震災への支援取り組み報告が、4団体(漁協・森林組合・JA・医療生協)より行われました。
それぞれの団体が被災地の実態や支援の具体的な内容を報告し、今後の継続的な支援と復興に向けた取組を確認しました。
2011年7月15日(金)、高知商工会館で「国際協同組合デー」が開催され、県内協同組合の役職員約100人が参加しました。この集会は、県の生協連・JAグループ・漁連・森林連が主催者となっています。
集会では、事例報告のほか、高知県BCP策定プロジェクトメンバーの小林伸行氏が「BCP(事業継続計画)の必要性」をテーマに、これまでに国内で起きた大震災で、BCPの有無によって企業の緊急対応や事業復旧などに差がついた事例や、BCPを策定する手順について講演を行いました。
広島県では2011年4月に「2012国際協同組合年ひろしま実行委員会」を発足しましたが、7月6日にキックオフ大会を開催しました。
大会では広島大学大学院の田中秀樹氏による「協同と地域コミュニティの再生に向けて」の課題提起と、広島県生協連専務理事の岡村信秀氏による「協同組合の今後の方向性と分科会の進め方」の概要説明が行われました。
ひろしま実行委員会では、委員会の目的である「協同と地域コミュニティの再生」に向けて認識を共有するため、研究会・分科会を設置し、今後の実践の礎とすることとしました。さらに「平和で豊かな地域社会」の実現に向けて、特別研究会を開催します。