県段階の協同組合間連携の実態について

学生ボランティアが防獣柵を復旧
~下関市の大学生協とJAの連携~

 2024年2月、山口県の大学生協(下関市立大学と梅光学院大学)とJA山口県は、河川の氾濫で破損した防獣柵の復旧に協同組合間連携で取り組みました。
 昨年7月に発生した記録的大雨は、田畑の防獣柵に大きな被害を与えました。この影響で、現地では甚大な鳥獣被害が発生していましたが、農家の担い手不足により復旧の見通しが立たない状況でした。地元の農事組合法人から相談を受けたJA山口県下関統括本部が各大学の大学生協へ相談したところ、25名の学生がボランティアで復旧作業に参加することとなりました。
 両大学のある下関市は、県下最大の農業地ですが、過疎化・高齢化による耕作放棄地の増加が地域の課題になっています。そのため、大学生協とJA山口県は連携し、田植えや作物の収穫体験などの実践を通じて、農業の現状や課題、社会的意義を学ぶ活動に取り組んでいます。今回の復旧ボランティアも、このつながりの中で実現しました。
 両者は、これからも地域の災害復旧や農業振興のために、連携して取り組むことにしています。