島根県の協同組合が学習交流会を開催
12月11日(月)、島根県の協同組合5団体(森林組合・労働金庫・生協・ワーカーズコープ・JA)で構成する島根県協同組合連絡協議会は、県内の協同組合を対象とする学習交流会を開催し、役職員41名が参加しました。
同県の協同組合連絡協議会は、県内の協同組合が相互に連絡・提携し、共通課題の実行について共有することを目的に学習交流会を毎年開催しています。今年は、JA中央会が事務局として運営を担いました。
当日は、島根県立大学の田中輝美准教授をお迎えし、「『共存同栄』の未来へ向けて」をテーマに関係人口論についてお話いただきました。
田中准教授は、島根県浜田市金城町美又地区に残る木造の洋風建築物「旧美又信用購買販売組合事務所(戦前に発足した産業組合)」をクラウドファンディングの活用により改修し、地域の歴史や文化を学ぶ拠点として活用する活動をされています。1937年に建築されたこの建物は、JAいわみ中央(現JAしまね)の窓口として使用されたこともあり、建物の正面中央の壁には、助け合いながら繁栄することを目指す『共存同栄』の文字を桜の形にあしらった産業組合時代のシンボルマークが今も掲示されています。
参加者は、地域連携について研究されている田中准教授のお話から、人口減少がつづく地域の課題に対して、協同組合間連携で何ができるのか考えました。
続いて、JCA協同組合連携2部の青木覚連携推進マネージャーが「全国で広がる協同組合間連携の取り組みについて」と題して、協同組合間連携の事例・協同組合に関する全国意識調査の結果・国際協同組合年の取り組みについて報告しました。
参加者からは、「過疎化が進んでいる地域でも、関係人口により活性化ができそう。」「これからの地域社会を維持していく上で『共存同栄』は非常に重要な考え方だ。」「2025年の国際協同組合年に向けて、より積極的に協同組合間で連携したい。」などの感想が寄せられました。
島根県における他の協同組合間連携の取り組みは以下のページをご覧ください。
県段階の協同組合間連携の実態について・島根県(JCAウェブサイト内)