県段階の協同組合間連携の実態について

東都生協とJA東京中央による連携協定の締結について

 6月1日、東都生活協同組合と東京中央農業協同組合は「東京の農業と地域社会への貢献に関する連携協定」の締結式を開きました。式には東都生協の風間与司治代表理事理事長とJA東京中央の宍戸幸男代表理事組合長が出席し協定書を取り交わしました。 

 協定は、相互理念に基づき、地域社会への貢献を目指す組織として緊密な連携を行い、組合員や地域住民の「食」と「農」を守り、豊かなくらしの実現を目指すとしています。そして、①食と農の安全を守る取り組みに関すること、②東京農業の維持・発展に向けた取り組みに関すること、③東京産の農作物の流通促進に関すること、④農地保全を目指す取り組みに関すること、⑤組合員・役職員の交流による協同組合運動の実践および人材育成に関すること、⑥SDGsの目標達成に向けた取り組みに関すること、⑦みどりの食料システム戦略を踏まえた取り組みに関すること、⑧その他 の8項目で連携することを盛り込んでいます。

 東都生協は、2021年に「2030年ビジョン」を定め、身近な地域の中で多様な人々がつながり、「食」と「農」の課題解決の取り組みを協同組合間の連携で進めていく方針を打ち出しており、連携協定の締結はこのビジョンを実現させるものとしています。

 JA東京中央は、連携協定の締結により、地域の一員として、防災機能を備えた住環境を持続的に提供していく都市農業の発展と健康で豊かな地域社会の実現にむけて、具体的な施策の立案に向けて積極的に取り組んでいくとしています。

 また、締結式の第2部では、秦野市農業協同組合の宮永均代表理事組合長より「食と農を軸に多くの人が関わるコミュニティーづくり~私たち農業協同組合の役割~」と題した基調講演が行われました。