ICA総会がルワンダで開催され、2030年を目指した世界の協同組合の戦略を議論(2019年10月17日)
世界の約100カ国から約300の会員が加入し、世界の10億人以上の協同組合の組合員を代表する国際協同組合同盟(ICA)は、2019年10月17日午後、ルワンダの首都キガリで総会を開催しました。総会には世界各国のICA会員組織から約140名が参加し、2018年度の決算承認等が行われました。
なかでも今回の総会で時間をとって議論されたのが2030年に向けた世界の協同組合の戦略計画の草案です。2020年をターゲットとした「協同組合の10年に向けたブループリント」を引き継ぐものとして、2017年の総会以降、会員アンケートなどを通じて草案づくりが進められてきたものです。総会参加者から活発に発言がなされるなか、日本からもJCAの馬場専務が、日本のICA会員団体の意見をふまえ、草案の基本的な方向に賛意を示しつつ、「ブループリントを引き継ぎながら、この10年の変化を踏まえて、単にICA だけの戦略ではなくて世界の協同組合全体の戦略としてまとめるべき」との趣旨で発言しました。戦略計画については、来年12月のICA設立125周年ソウル大会での採択に向け、検討が続けられます。
総会では「協同組合を通じた積極的平和に関する宣言」を採択するとともに、総会前の10月14~17日午前にかけて開催された世界会議の結論文書を採択しました。
来年2020年12月には、ICA設立125周年を記念して、韓国・ソウルでICA大会が開催されます。総会の最後に、来年のソウル大会に向けて開催国である韓国の協同組合関係者から、参加の呼びかけがなされました。