No.14 水田農業の実態 我が国の水田農業を考える
星勉・小沢亙・吉仲怜・大仲克俊・安藤光義 著
定価750円+税 A5版/62ページ
飼料用米生産地帯である山形県遊佐町及び青森県津軽平野部のT市、北関東の米麦作地帯における大規模経営体の経営実態をふまえ、水田の「日本型輪作体系」の可能性を検討した。
その結果、政策が水田農業の構造変動に与える影響について、(1)飼料用米生産については、構造変動に与える影響が大きい、(2)北関東の米麦地帯においては、構造変動(=米麦地帯での大規模経営の成立)に影響を与えるには至っていない、ことがわかった。
目次
はじめに 【解題】(星勉)
1 我が国水田作経営における飼料用米取り組みの現状と課題-経営成立の条件-(小沢亙)
2 遊佐町における水田作経営での飼料用米生産と利用-地域に立地する養豚経営と契約水田農家-(小沢亙)
3 津軽平野部における飼料用米生産と利用-地域に立地する養豚経営と契約水田農家-(吉仲怜)
4 北関東米麦作地帯の農業構造と営農組織の現状-埼玉県熊谷市・群馬県伊勢佐木市の集落営農組織の実態から(大仲克俊)
5 水田農業に与える政策の影響-飼料用米と集落営農-(安藤光義)