〈コロナに負けるな!〉 新型コロナウイルス感染症に対する協同組合の取り組みについて(概要報告Ver.3)
新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)により、現在も影響を受けられている皆さまに、心からお見舞い申し上げます。また引き続き、医療・福祉をはじめ国民の健康やくらしを守るため、日夜奮闘されている皆さまに、心より敬意を表します。
各地の協同組合では、地域のくらしと経済を支えるために、今も新型コロナへの取り組みを継続しています。それらについて、6月24日に続き概要を報告します。(JCA 1号会員団体からの情報をもとに、JCAでまとめたものです。すでに終了した取り組みもあります。)
1. JAグループ(JA全中、JA全農より)
JAグループは、以下の取り組みを進めています。
(1) JAグループ独自の農畜産物消費拡大の取り組み(和牛・牛乳乳製品・花き・果実等)
① 産地における消費拡大の取り組み推進
② ふるさと納税と連携した取り組み
https://www.furusato-tax.jp/feature/a/campaign_corona-virus
③ JAタウン(※)を活用した消費拡大の取り組み
https://www.ja-town.com/shop/e/ejaouen/
※JA全農が運営するオンラインショピングモールで、全国のJA等が出店
④ JA直売所・Aコープ・外食店等と連携した消費拡大の取り組み
(2) JAグループ農業求人ポータルサイトの開設
産地での労働力不足の解消に向けた施策の一つとして、全国の農業関連求人サイトをJAグループウェブサイト上に開設した。
https://agri.ja-group.jp/support/jobsite
(3) 消費者と農業現場をつなぐ情報発信
① Facebook「みんなのよい食プロジェクト」
https://www.facebook.com/yoishoku.jp/
② JAグループアプリ「JA旬みっけ」
https://life.ja-group.jp/farm/app/
③ YouTube「あぐりんCH」
https://www.youtube.com/channel/UCYbhs_fIsoUUCy-NBtagzoQ
④ 「みんなのよい花プロジェクト」、農水省「BUZZ MAFF」との連携
(4) JAグループ地域医療支援募金
地域医療を守るためJAグループの組合員・役職員によるJA厚生連支援募金を実施
https://org.ja-group.jp/donation
2. JA厚生連(JA全厚連より)
コロナの影響で1~2割の減収となり経営はかなり厳しい。積極的にコロナ患者を受け入れている病院ほど経営が厳しい。病院を持たない健診中心の厚生連はさらに経営が厳しい。経営支援の必要性を大きな課題として認識しており、政府への要請活動を精力的に実施している。
3. 日本文化厚生農協連
医療材料を全国一括購入しているメリットを生かして、厚生連やJAに感染防止資材の供給に全力で取り組んでいる。文化連会員向け情報誌において、厚生連の現状や学者からコロナに関する記事掲載などを情報発信している。感染症対策にかかる特別アピールを総会で採択し(7月28日)、今後の運動を展開していく。
4. 農協観光
国内旅行は、各業界のガイドラインを遵守しつつ旅行企画する。海外旅行は、見通しが立たない状況となっている。
5. 生協グループ(日本生協連より)
各地の生協は、以下の取り組みを進めています。
https://jccu.coop/info/up_item/announce_200727_01_03.pdf
(1) 学校給食休止の影響を受けた酪農家を支援
農水省の「プラスワンプロジェクト」に賛同し、各地の生協が酪農を支援
https://jccu.coop/info/newsrelease/2020/20200512_01.html
(2) 地元産品の利用促進(宅配・店舗)
(3) フードバンク、フードドライブ、子ども食堂支援
(4) 店舗での対応(高齢者・障がい者・妊産婦専用時間の設定、地元商品応援コーナー等)
(5) 宅配での対応(休校支援宅配弁当企画等)
(6) 福祉(デイサービスでのマスクづくり、生協職員の学童支援、食料品の無償提供、生協職員のマスクづくり)
(7) 組合員とのコミュニケーション(HP特設サイト設置、キッズ体操アップ、食情報サイトでの情報提供、オンラインコミュニティ、Web講演会の開催、健康チャレンジ等)
https://community.coop-kobe.net/tane/(コープこうべ「みんなのタネ」)
(8) 募金・寄付(各地の生協で医療機関・医療福祉生協・共同募金会・ユニセフ向け募金やマスクなどの物資の支援等)
(9) 行政との連携(買いだめ防止・悪徳商法への注意喚起チラシの配布、自宅療養応援パックの配達等)
(10)採用支援(内定取り消し学生の採用・追加選考、解雇・雇止め者の臨時採用等)
6. コープ共済連
(1) 掛金の払込猶予期間を延長、入院共済金の取扱いなど共済上での対応を実施。
(2) 医療従事者を応援する目的で、オンラインでの助け合いプロジェクトを実施、7月22日~10月20日の間で契約者の手続きページにおいて登録や書類変更などの件数に応じて1件50円換算して医療福祉生協連に寄付する取組みを実施。
7. こくみん共済coop
大学生協連・医療福祉生協連向けの役職員による募金の実施
8. ろうきん(労金協会より)
(1) 勤労者生活支援特別融資(無担保)の業態統一対応(融資金利1.5%)の実施
(2) 社会福祉協議会の行う「緊急小口資金の特例貸付」の取次業務を4月より開始
9.ワーカーズコープ(日本労協連より)
(1) 学童保育や児童館を担う中で、命と仕事を守り合うことを基本方針として、現場では協同組合の原則を徹底しつつ、利用者やその家族との信頼関係を図りながら事業をすすめてきている。
(2) 生活相談支援事業においては、廃業・失業の相談件数が4~5月で1年分の件数に及んだ。給付金付の職業訓練を提言したり、学習支援においては家庭訪問してニーズをキャッチしたりしている。
(3) 次亜塩素酸水クリーンキラーAを積極的に活用しており、また各所からの注文が大きく広がっている。
以上