和泉 真理 著　定価750円＋税　A5版／64ページ

　目前に迫る英国のEUからの離脱（ブレクジット）。英国政府は、EU離脱後これまでの共通農業政策の下での農地面積支払を廃止し、「公的資金は公共財へ」との考えに基づいて、環境保全を中心とするいわゆる「多面的機能の発揮」に対してのみの農業助成を行おうとしています。本書は、その土台となる過去30余年にわたる農業環境政策の変遷と、民間団体の取組を含めて英国農政の方向について紹介し、そこから、日本における「多面的機能への助成」の可能性についての考察を行っています。

目次

はじめに　EU離脱後の英国の農政の行方
第1章　英国農業・農政とEU
第2章　イングランドの農業環境政策の変遷
第3章　農業環境政策に関連する民間団体の活動
第4章　ブレクジットと英国農業
おわりに　ヨーロッパの農業の多面的機能への支援と日本への示唆

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