今年の7月6日、世界中の協同組合は「協同組合はすべての人によりよい未来を築きます」をテーマに国際協同組合デーを祝います。この日は協同組合にとって、持続可能な未来づくりに向けた現在と過去の貢献を紹介し、2030年までに持続可能な開発目標（SDGs）を実践するための取り組みを加速させる機会となります。このテーマは、「よりよい明日のための多国間ソリューション」をテーマとする国連未来サミットの目的ともつながっています。

　協同組合のアイデンティティ、価値、原則は、SDGsを達成するための強力なシステムを構築します。2024年の国際協同組合デー（#CoopsDay）では、協同組合は、包摂的で持続可能な成長のための協同組合の持つ高い水準や、環境を保護し気候変動と闘う実践者としての取り組みをアピールすることができます。民主的なガバナンスと共同での所有を通じて、協同組合は平和と安定の模範を示し、多様な背景を持つ人々を対等な条件で結びつけ、理解と尊敬を育みます。協同組合が、協同組合の若者たちに機会を与え、知識を伝え、すべての人に公平と平等を確保することによって、彼らには先頭に立って進む力が与えられます。

　「社会開発における協同組合」に関する2023年国連事務総長報告は、協同組合が社会から疎外されたグループを含むすべての人びとの経済的・社会的な発展を促進してきた実績があることを認めています。協同組合は、社会的・経済的危機の際にも一貫してその回復力を示しています。国連は、協同組合運動を持続可能な開発を加速させる重要なパートナーとして認識し、加盟国に対し、協同組合の起業を促進する環境を支援・強化するよう呼びかけています。そうすることで、協同組合は、社会・経済・環境の面でより大きな影響を社会に与える能力を向上させることができます。

　「協同組合の重要だがあまり声に出すことがない貢献を祝うとともに、よりよい未来を築くために私たちが何を成し遂げてきたかを振り返り、私たちが力を合わせてもっとよく何をできるかを考える時でもあります」と国際協同組合同盟（ICA）事務局長であるユルーン・ダグラスは言います。「協力し、SDGsの目標を達成するためのあらゆる可能性を検討し、達成に向けて行動を起こすためにこの日を活用しようではありませんか」。

　この日を通じ、昨年国連が宣言した2025年の国際協同組合年に向けた機運を盛り上げていきます。

　ICAは、ロゴ、キーメッセージ、その他のデジタル素材を含むメディアキットで、2024年の国際協同組合デーを祝うすべての人びとを支援します。

国際協同組合デーについて

　国際協同組合デーは、毎年7月第1土曜日に1世紀以上にわたって世界中で祝われてきたもので、ICA設立100年となる1995年には国連総会が公式にこの日を国際協同組合デーと宣言しました。

　国際協同組合デーは協同組合に対する認知向上を目的としています。国際協同組合デーは、国連が取り組む主要な問題の解決に協同組合運動が貢献していること、そして国際協同組合運動とその他のアクターとのパートナーシップを強化・拡大することを強調します。1995年以来、ICAと国連は協同組合振興促進委員会（COPAC）を通じて、国際協同組合デーのテーマを共同で設定してきました。

　今年のテーマは「協同組合はすべての人によりよい未来を築きます」であり、今年の国際協同組合デーは、国連が認定してから30回目、最初に始まってから102回目の国際協同組合デーとなります。

　国際協同組合デーを通じて、地域、国、国際的な政策立案者、市民社会組織、そして一般市民は、すべての人にとっての公正で持続可能な未来を実現するための協同組合の貢献について学ぶことができます。

2025年の国際協同組合年について

　2023年11月、国連総会は社会開発における協同組合に関する決議A/RES/78/175を採択し、2025年を国際協同組合年とすることを宣言しました。決議は、協同組合を振興し、持続可能な開発目標の実践や社会・経済の開発・発展全体に対する協同組合の貢献に対する認識を高める方法として、すべての加盟国、国連、その他すべての関係者が国際協同組合年を活用することを促しています。

　国際協同組合デーは、よりよい世界を築くという普遍的な目標の実現においていかに協同組合が重要な役割を果たし続けているか、また、すべての人にとってのよりよい未来を創造するためにいかに協同組合が努力しているかを紹介する場を提供します。

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• Cooperatives Build a Better Future for All Theme for 2024 International Day of Cooperatives（ICAウェブサイト）