第101回国際協同組合デーに向けたJCA会長メッセージを発表
JCAは2023年6月1日、第101回国際協同組合デーに向けた会長メッセージを発表しました。
第101回国際協同組合デー
国際協同組合デーは、今年で101回を迎えます。デーは、国際協同組合同盟(ICA)の呼びかけのもと、1923年から毎年7月第1土曜日に設定され、国際連帯と世界平和を願い、協同組合への認知を高め、協同組合運動の思想を広めることを目的に、世界中で取り組まれてきたものです。 今年のデーの世界共通スローガンは「協同組合は持続可能な社会づくりに貢献します(Cooperatives for sustainable development)」です。2030年を目標年次とする持続可能な開発目標(SDGs)が折り返し地点を迎えた今、協同組合のSDGs達成への貢献を示していこう、とICAは呼びかけています。 では、協同組合はどのようにSDGsの達成に貢献するのでしょうか。それは、私たちが協同組合の先人から受け継ぎ育んできた“協同組合らしさ”を十全に発揮することだと思います。 おりしもICAでは、2021年12月のソウル大会を起点に、協同組合のアイデンティティ(定義・価値・原則。1995年原則)に関する世界的協議を開始しました。1995年の採択から28年がたち、協同組合を取り巻く環境が大きく変化するなかで、協同組合のアイデンティティ(=協同組合らしさ)を学び理解し、活かし、改定の可能性を含めた検討を呼びかけています。 JCAでは、ICA による世界的協議の提起を、日本において、協同組合の実践をアイデンティティに照らして確認し、発展させていく機会として活用するため、2023 年度をアイデンティティに関する「話し合いの年」と位置付け、「これからの協同組合を話し合うワークショップ(参加型の話し合いの場)」等の実施を呼びかけています。 協同組合のアイデンティティに関する世界的協議の動きも踏まえ、今年のデーを、持続可能な社会を創っていくために、私たちが協同組合らしさをどのように発揮していくのか、ともに話し合う機会としていきましょう。そして、話し合いの成果や気づきを活かし、それぞれの実践を発展させていくとともに、協同組合運動をさらに広げていきましょう。
2023(令和5)年6月 |
【関連リンク】