県段階の協同組合間連携の実態について

「協同組合のアイデンティティ」に関する説明会を新潟で実施

 2023年5月19日(金)、JCAでは新潟県協同組合間連携推進協議会において、「協同組合のアイデンティティ」に関する説明会を開催しました。新潟県協同組合間提携推協議会の幹事団体や新潟県生協連会員団体に所属する役職員約50名が参加しました。

 冒頭、JA新潟中央会の高橋尚紀専務理事から、「ICAが展開する協同組合のアイデンティティに関する世界的な協議は事業展開のヒントにもつながる。本日の説明会を通じ、地域課題に対し協同組合がどう事業を通じて解決していくのか、考える機会としたい」と挨拶が述べられました。

 続いて、JCAのCI・国際・研究チームの前田健喜部長が、協同組合のアイデンティティに関する世界的協議の背景、アイデンティティを構成する定義・価値・原則について説明するとともに、世界的協議の機会を、日本でも協同組合の実践を発展させる機会として活用していくため、これからの協同組合を話し合うワークショップ・学習会等の開催を呼びかけました。また、「地域をめぐる課題に対して現在の協同組合のアイデンティティは十分に応えられているだろうか」と参加者に提起しました。

 終わりに、新潟県生活協同組合連合会の木村直専務理事から、「本日は協同組合アイデンティティの世界的な動きを確認することができた。まず、協同組合のアイデンティティを理解することを職員へ伝えていくことであろう」と職員に対する学習機会の創出が呼びかけられました。

 参加者からは、「なぜ今、協同組合アイデンティティに関する議論をすすめるのかが分かった。世界的協議が巻きおこる中で、新たな協同組合の可能性を感じる機会としていきたい」などの感想が寄せられました。

 JCAでは、ICAが展開する「協同組合のアイデンティティ(定義・価値・原則)」に関する世界的な協議が進められる中、各県域組織に「これからの協同組合を話し合うワークショップ」等の実施を提案しています。協同組合のアイデンティティに関する取り組みが、各地で広がることを期待しています。ワークショップや学習会の運営や実施について気軽にご相談ください。