10月2日、「ともに生きる地域づくりと協同組合の役割」をメインテーマに 地域共生フォーラムを開催しました。
10月2日(土)、「第3回協同組合の地域共生フォーラム」を“ともに生きる地域づくりと協同組合の役割”をテーマに開催しました。全国の医療・福祉・地域づくりに関わる協同組合から過去最高の約440名(事前登録数)の皆様に参加いただき、各地の事例の共有をもとに交流しました。
昨年に引き続き今年もJAグループが新たな事業を創造するオープンイノベーションを実現する拠点「AgVenture Lab」(アグベンチャーラボ)からライブ発信しました。
【来賓メッセージ】
フォーラムには、厚生労働省 社会・援護局 消費生活協同組合業務室の内山徹室長から来賓のビデオメッセージが寄せられ、「協同組合は所管する省庁は異なるものの、それぞれの地域で特徴のある活動に取り組まれ、その活動は国内外から注目されています。地域に根差した助け合いの組織である協同組合の活動は、地域共生社会の実現に向けた取組みの先駆けです。複雑化、多様化していく地域課題に対して組合員や社会のニーズに的確に応えるために、本フォーラムを通じて、協同組合の皆様が相互に取組みを学び、それぞれが地域の果たすべき役割について理解を深め、よりよい地域共生社会に寄与されることを期待しています」との挨拶をいただきました。
【基調講演】
斉藤弥生教授(大阪大学大学院人間科学研究科)から、「ともに生きる地域づくりと協同組合の役割」と題する講演をいただきました。斉藤教授にはこれまで開催した3回のフォーラムのすべてで基調講演をいただいており、今回の講演では「協同組合のみなさんには、新しい社会的価値を地域の皆さんと創っていただきながら、共生社会を目指して頂きたい」との期待をいただきました。
【現場報告1】
医療・福祉をテーマとし、広島中央保健生協、JA長野県厚生連富士見高原病院、パルシステム東京から、コロナ禍の中で、地域活動や医療・福祉・保育の現場で何が起こったのか、今後に向けてどのような課題があるのか、を報告いただきました。
報告① |
「コロナ禍における地域協同組合活動の組織づくり」 |
報告② |
「中山間地における医療と介護の拠点づくり」 |
報告③ |
「共生ケアの取り組み」 |
【現場報告2】
地域におけるまちづくりをテーマに、北海道余市町で「かぜてくらぶ」を運営する「ワーカーズコープ」、東京都東村山市で地域連携に取組む「NPO法人ACT・人とまちづくり」、愛知県新城市で「やなマルシェ」を展開する「JA愛知東」、から、コロナ禍における地域を支える取組みと課題について報告いただきました。
報告① |
「余市まちづくり講座から『かぜてくらぶ』誕生」 |
報告② |
「東京都東村山市におけるワーカーズ・コレクティブと生活クラブ東京の地域連携」 |
報告③ |
「JA愛知東女性部 『やなマルシェ』による地域活性化の取組み」 |
【グループ交流会】
参加者150名がグループに分かれ、基調講演や現場報告についての感想や意見交換などを行い、医療介護、地域づくりについて話し合いました。
【まとめ】
フォーラムの最後には、日本労働者協同組合連合会センター事業団の田中羊子理事長が全体を通じたまとめと、本フォーラム実行委員会から参加者の皆さまへ呼びかけ(文はPDFリンク参照)を行い、閉会しました。
本フォーラムはJCAに加入する7つの協同組合の全国組織で実行委員会(※)を結成し、準備を進めてきました。私たち協同組合は、新型コロナウイルス感染症の拡大という困難に直面する今だからこそ、歩みを止めず、努力を積み重ね、地域共生社会の実現に向け、取り組んでいきます。
(※)実行委員会構成団体:日本生活協同組合連合会、日本医療福祉生活協同組合連合会、日本労働者協同組合連合会、ワーカーズ・コレクティブネットワークジャパン、全国農業協同組合中央会、全国厚生農業協同組合連合会、日本文化厚生農業協同組合連合会、日本協同組合連携機構(事務局)