国際連携

第99回国際協同組合デーにあたってのJCAからのメッセージを発信しました。

 今年の「国際協同組合デー」(以下「デー」)は7月3日(土)です。ICA(国際協同組合同盟)は、今年のテーマを「協同組合は、力を合わせて、コロナ後の社会の再建に貢献します(Rebuild Better Together)」と発表しました。
 これに合わせ、JCAでは、「あらためて協同組合の役割を確認し、コロナ禍の克服と社会の再建に向け力を発揮していくこと、それらをつうじて「助け合いの時代」を築くことを誓い合いましょう」とする中家徹・代表理事会長のメッセージを発表しました。
 

第 99 回国際協同組合デーにあたっての
日本協同組合連携機構(JCA)からのメッセージ 

 

 世界の協同組合が、協同組合運動の発展を祝い、さらなる前進を誓い合う「国際協同組合デー」(以下「デー」)は、今年は 7 月 3 日(土)です。国際協同組合同盟(ICA)が 7 月第 1 土曜日をデーと定め、1923 年に第 1 回を祝ってから 99 回目、1995 年に国連が国際デーとして認定してから 27 回目となります。

 ICA は、今年のデーのテーマを「協同組合は、力を合わせて、コロナ後の社会の再建に貢献します(Rebuild Better Together)」と発表しました。

 コロナ禍が人びとの命を危機にさらし、医療を圧迫し、経済活動を混乱させるなか、10 億人以上の組合員を擁する世界の協同組合は、組合員を支え、コミュニティを維持していくため、さまざまな分野において、危機に立ち向かっています。

 日本国内でも、少子高齢化・人口減少、地域の脆弱化、貧困・格差の拡大などが進む中、コロナ禍は、社会的弱者をさらに苦しめ問題を深刻化させています。協同組合は、医療福祉、食の安定的な生産・供給をはじめ、地域の命・くらし・経済を支える事業・活動に、多くの組合員の参加のもと、懸命に取り組んでいます。

 コロナ禍は、環境問題や貧困・格差など私たちの社会が抱えてきた問題を露わにすると同時に、日々のくらしや仕事がいかに多くの人たちに支えられているかを示しました。そして、コロナ禍の克服と社会の再建は、人びとや国ぐにの「助け合い」に依拠していく以外にないことを示しています。

協同組合は「助け合いの組織」です。今こそ、協同組合につどう私たち一人ひとりが知恵を寄せ合い、協同を広げて、コロナ危機を乗り越え、誰ひとり取り残さず持続可能な社会を創っていくことが期待されます。

 今年の国際協同組合デーの機会に、あらためて協同組合の役割を確認し、コロナ禍の克服と社会の再建に向け力を発揮していくこと、それらをつうじて「助け合いの時代」を築くことを誓い合いましょう。

2021 年 6 月

日本協同組合連携機構(JCA)
代表理事会長 中家 徹

 

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