国際協同組合同盟(ICA)設立125周年にあたってのICA会長メッセージが発表されました。
国際協同組合同盟(ICA)は、2020年8月19日に設立125周年を迎え、ICAのアリエル・グアルコ会長がメッセージを発表しました。
ICA設立125周年へのICA会長メッセージ(2020年8月19日)
世界中の協同組合の仲間たちへ
本日、国際協同組合同盟(ICA)の設立125周年を私たちは祝います。これはICAのみならず、協同組合運動全体にとっても画期的なことです。
今年、全人類は極めて大きな試練に直面しています。私たちは、家に閉じ込められながら、パンデミック、人種に関わる暴力、気候変動の影響など、多くの悪いニュースを目の当たりにしてきました。しかし、私たちは協同組合原則を行動に移しました。私たちは、世界の協同組合が、命に関わるウイルスに対処する人たちを助けるのを見てきました。パンデミックが終わった暁には、私たちはコミュニティの再建を支援していきます。私は125年前に誕生した組織が、民主主義と連帯に根差した経済を実践するすべての組織の本拠地であり続け、今日のグローバルな課題に対応できる精神を持ち続けていることを誇りに思います。
私たちの協同組合のアイデンティティ、価値、原則はその強さを保ち、今年、地域社会が生き延びパンデミックに対処していくのを支える世界中の協同組合の基盤となっています。
この間、私は世界中の協同組合の人たちの、人々のニーズに応える強さと献身の取り組みについて聴いてきました。私は、協同組合が迅速かつ革新的な行動で、恵まれない層の脆弱な組合員を守り助けてきたことを知っています。
協同組合運動の一員である私は、危機の時には、協同組合が躊躇なく行動を起こすことを知っています。だからこそ今年、世界中の多くの人々にとって、協同組合の活動は不可欠なのです。また、社会的不平等をなくし、気候変動と戦い、パンデミックのもたらす不公平に対処することを決意した、次世代の若いリーダーたちの台頭を、私たちは今年、世界中で見てきました。私は、協同組合モデルが、若者が社会変革を民主的に組織し、その主体となっていく道となり得ると強く確信しています。協同組合のアイデンティティを旗印に、私たちは、地域社会の持続可能な発展に向けて着実に取り組むことができます。
世界中の協同組合の皆さま、今日私たちが直面している地球規模の課題への皆さまの貢献と、将来の私たちのくらしを良くしていくための皆さまの革新的な考えに感謝します。ともに、次の100年、さらにその先に向けて、強く、変革を起こしていくような協同組合運動を引き続き築いていきましょう。
遠くから、強い協同の思いを込めたハグを送ります。
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