フィリピンの協同組合の視察を受け入れ
2024.10.01
2024年9月27日、JCAは、来日中のフィリピンの「マカティ協同組合中央会」(Union of Primary Cooperatives in Makati(UPCM))の視察団を受け入れました。UPCMは、マカティ市を拠点に活動する45の信用協同組合や多目的協同組合などを会員とする連合組織で、前日の日本生協連訪問に続いてJCAを訪問しました。
JCAの伊藤治郎常務理事からの歓迎挨拶ののち、フィリピン側から視察団メンバーの紹介がありました。通信会社、新聞社、地方政府、海軍、大学、病院等の職員等による職域の信用協同組合や多目的協同組合(UPCMの会員団体)の役員の方々です。
続いて、CI・国際・研究チームの前田健喜部長から、日本の協同組合の歴史、法律、各種協同組合の概要、異種協同組合間協同の事例、日本の協同組合の課題、JCAの設立経緯や目的・事業概要などについて説明し、フィリピンと日本の協同組合や法制度の違いなどについて意見交換を行いました。
意見交換のなかでは、フィリピンが日本と異なり単一の協同組合法を持つこと、同法のなかに1995年採択の「協同組合のアイデンティティに関するICA声明」にある協同組合の定義と7つの原則が反映していること、フィリピンの協同組合法では剰余の3%以上を地域社会にために使うことが規定されていることなどがフィリピン側から紹介されました。