第102回 ICA 国際協同組合デー・第30回 国連国際協同組合デー
国際協同組合同盟（ICA）メッセージ
2024年7月6日（土）

「協同組合はすべての人によりよい未来を築きます」
（Cooperatives Build a Better Future For All）

　国際協同組合デーは、私たち協同組合が、すべての人によりよい未来を築くことを力強く訴える絶好の機会です。協同組合は、特に新しい世代と手を携えて、人間らしい仕事を創り出し、ジェンダー平等を推進し、革新を促進します。協同組合は、元から備わった社会的責任をもって、人間と環境を中心に置き、生産者と消費者にとって最適な条件を生み出します。協同組合は、公益の追求において、コミュニティの自然・人・お金という資源について教育し、配慮し、管理します。

　こうした、協同組合が社会経済関係を組織する方法は、200年にわたる歴史と実績があり、今日、社会・経済・環境にわたって持続可能な未来を築くための最も直接的な道です。

　こうした理由から、協同は平和の別名でもあります。

　受け入れがたい武力紛争に苛まれ、不平等が拡大し、気候変動による脅威にさらされている世界において、私たちは組織内だけでなく、組織外においても協同のパラダイムを深めることで、それぞれの国や（国を越えた）地域、そして世界規模で協同組合の影響力を高めていかなければなりません。

　この意味で、国際協同組合同盟（ICA）は、国際協力を行う諸機関の枠組みの中で行われている主要な議論の最前線に立っています。

　多くの国際協力組織や国連との関係強化の成果として、2025年を、2012年の成功に続き、2度目の国際協同組合年とすることが宣言されました。私たちは、今年11月25日から30日までインドのニューデリーで開催されるICA世界協同組合会議と総会において、この国際協同組合年をスタートする予定です。

　協同組合の価値を信じ、その仕事にたゆまず取り組むすべての仲間の努力のおかげで、協同組合は世界的により広く知られる存在になることができています。

　地域に根ざした協同組合は、ICAとその地域組織・セクター組織と連携しながら、グローバルな課題に対し、それぞれの地域で取り組んでいます。

　間違いなく、私たちは多くの責任とコミットメントを求められる歴史的な時代に生きています。そして私たちは、このような挑戦に立ち向かうための手段を持っています。

　私たちは、世界で10億人以上の組合員を持つ一つの巨大な家族の一員であることを感じながら、世界中のあらゆる場所でこの日を祝っています。すべての人によりよい未来を築いているという喜びと希望と確信をもって、この日を生きましょう。

　素晴らしい国際協同組合デーを！

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