県段階の協同組合間連携の実態について

組合員活動交流会・協同組合原則学習会を開催

 3月12日(火)、茨城県生活協同組合連合会と協同組合ネットいばらきは共催で、「組合員活動交流会・協同組合原則学習会」を茨城教育会館(水戸市)にて開催しました。茨城県生協連会員生協の組合員理事・役職員と協同組合ネットいばらき会員団体の職員あわせて64人が参加しました。

 開会にあたり茨城県生協連の鶴長義二会長が「今回、会員生協の組合員同士の交流に加えて、ネットいばらきからも参加をいただき、参加者の幅が広がった。こういった交流の機会を持って顔なじみになることが、地域の困りごとを解決していくことにもつながるので、交流を深めてもらいたい」とあいさつしました。

 学習講演では、日本協同組合連携機構(JCA)CI・国際・研究チームの前田健喜部長と協同組合連携1部の片岡昇連携推進マネージャーからそれぞれ、「協同組合のアイデンティティと2025年国際協同組合年(IYC)」「協同組合間協同の実践事例」について講演を行いました。続いて、JA茨城県中央会の坂本健一常務理事が「どうする、食料安全保障!明日の食べ物だいじょうぶなの?」をテーマに講演を行い、食料・農業・農村基本法の改正論議が進む中、日本の食料事情や農生産者を取り巻く環境など学びました。

 学習講演の後、参加者は5つのグループに分かれ、講演の感想や意見交換、組合員活動やそれぞれの団体の活動紹介などをテーマに、活発な話し合い・交流が行われました。参加者からは「普段、接点のない団体の職員や生協の組合員と交流できたのは新鮮でいい機会になった。今日学んだことを持ち帰り、自分たちの地域や組織で何ができるか考えたい」「組合員活動がなかなか広がらない、担い手が見つからない。どの生協も悩みは同じ。はじめの一歩を踏み出せるよう声をかけ、企画を頑張っていきたい」といった声がありました。

 最後に、生活クラブ生活協同組合・茨城の征矢優香子理事長より「来年は国際協同組合年。それぞれ事業は違うけれど同じ地域で地域・社会課題の解決のため活動している。悩みや課題を共有して、一緒にできることを考えるスタートになれたらと思う。さまざまな取り組みを持ち寄って、来年度も集まり交流を深めていきましょう」とのあいさつがなされ閉会しました。