県段階の協同組合間連携の実態について

JAさがみ・ユーコープ 「農の学習会」を共催

 2022年12月2日(金)にJAさがみと、ユーコープは「日本(地元)の農業を守ろう!」をテーマとした「農の学習会」を共同で開催しました。当日はユーコープ組合員など21名が参加しました。

 2018年からJAさがみとユーコープは、地域住民に対する協同組合への理解促進や生産者と消費者の相互交流を目的とした協同組合間連携を進めています。今回の企画では、地域組合員に、地元の農業の現状や地元でとれる農産物の知識を伝えることで、地域農業および、地産地消への理解を深めてもらい、日本(地元)の農業の持続につなげていくことを目的としています。ユーコープの髙橋久美エリアコーディネーターは「地元農産物をおいしく食べて組合員らの食生活を向上させ、農業の持続につなげたい」と狙いを話しました。

 当日は、JAさがみ農畜産物直売所「わいわい市藤沢店」を見学した後、同JA組織経済部販売課の阿部励係長が、「野菜を価格で選んでいると、野菜が手に入らない日が訪れるかも?」と題して講演しました。その後、ユーコープは、「食DE健康」の取り組み紹介とJAさがみ農産物とのコラボレシピの紹介を行いました。

 参加者へのアンケートでは、「地場野菜を日頃からなるべく購入しているが、ますますその思いを強くした。直売所めぐりを続けたいと思った」「都市農業の実情に触れ、いろいろ考えるきっかけになり良かった」「日本の食料自給率が低いことは知っていたが、コロナとウクライナの問題を経て、危機感を持ち始めている」など日本(地元)の農業への関心の高さがうかがえる感想が寄せられました。 

 JAさがみ総合企画室の大澤健司室長は、「地元農業を守りたいというアンケート結果に手応えを感じた。結果を踏まえ、次回のユーコープとの共催企画を考えていきたい」と、今後の協同組合間連携への意欲を語りました。JAさがみとユーコープの「農の学習会」は、生産者と消費者が相互に交流しながら日本(地元)の農業を守ることの大切さを認識する場となりました。