県段階の協同組合間連携の実態について

「協同組合ネットいばらき」が開催した国際協同組合デーの集会で ウクライナ出身の講師が講演

 茨城県内の協同組合連携組織である「協同組合ネットいばらき」が8月に開催した、第100回国際協同組合デーの集会にて、ウクライナ出身の講師が記念講演を行いました。その時の講演を収めた動画が10月6日に公開されました。

 講演を行ったのは、茨城キリスト教大学文学部現代英語学科で専任講師を務めるジャブコ・ユリヤ先生です。ユリヤ先生は、「ウクライナの現状と日本による支援」をテーマとした講演の中で、2013年にウクライナで起こった「ユーロ・マイダン(尊厳の革命)」を取り上げ、ウクライナとロシアとの間で既に8年前から生じていた火種が、今回のロシアによるウクライナ侵攻につながっているとし、「ウクライナ侵攻は今に始まった話ではない」ことを強調しました。

 さらに、戦火に巻き込まれたウクライナ各都市の甚大な被害について報告するとともに、戦争の起こらない平和への願いを伝えました。最後には、日本におけるウクライナ避難民への支援やウクライナ留学生への支援に対する感謝の言葉が述べられました。

 話に耳を傾ける参加者からは、「平和を維持するために協同組合にできる支援はなにかを考える機会となった」などの感想が述べられました。

※「協同組合ネットいばらき」は、茨城県内の生活協同組合や農業協同組合、漁業協同組合、酪農業協同組合、畜産農業協同合、森林組合など45団体で構成されます。

 

 

写真(左から):鶴長 義二(協同組合ネットいばらき代表・茨城県生活協同組合連合会 会長理事)、ジャブコ・ユリヤ(茨城キリスト教大学 講師)、八木岡 努(茨城県農業協同組合中央会 代表理事会長)、寺山 正史(茨城県農業協同組合中央会 常務理事)