<ICAソウル大会レポート No.4>
ICAソウル大会閉会式がオンラインで開催されました(2021年12月29日)
2022.01.21
ICAソウル大会最終日の12月3日は、午前の分科会が終了した時点で大会関係者にコロナウィルス陽性者が出たことから、大会は一旦中断しました。その後、大会の閉会式が、12月29日に参加者向けのオンライン・プラットフォームで動画配信されました。
動画配信された閉会式で、全体のとりまとめを行った米国のアン・ホイト氏(ウィスコンシン大学名誉教授)は、大会を通じて言及されたテーマとして次の9点を挙げました。
- 倫理的なバリューチェーンの構築の必要性
- 包摂性を高めること
- 教育・研修の重要性
- 新しい技術を活用して組合員の参加を高めること
- 新しい技術を活用して世界が直面する課題への協同組合の貢献を把握すること
- 資金確保の必要性
- セクターや国境を越えた協同組合間協同の重要性、
- 国際協調による気候変動への対策が必要
- 以上に通底するテーマとして平和の構築、あるいは協同と統合、和解と平等のコミュニティを作ること。
また、大会組織委員長のマーティン・ロウリー氏は、今回非常に革新的なアイデアが数多く出され、今後の議論し続けることがたいへん重要と述べ、「つまり、協同組合にとって最高の時はこれからくる」と締めくくりました。
その後、ブルーノ・ローラン氏(ICA事務局長)より関係者への謝辞が、ヨランダ・ディアス・ペレス氏(スペイン第2副首相、労働・社会的経済相)、オ・ビョンクォン氏(京畿道知事代行)、チョ・ワンソク氏(韓国協同組合連帯会長)から挨拶があり、最後にICA会長のアリエル・グアルコ氏より閉会挨拶がなされ、今大会は終了しました。
大会を起点に、協同組合のアイデンティティに関してその見直しの可能性を含めた世界的な議論がスタートしました。JCAとしてもこの機会に、日本でも協同組合のアイデンティティを改めて学ぶ取り組みを、国際協同組合デー集会等既存の枠組みも活用しながら展開していきたいと考えています。
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