県段階の協同組合間連携の実態について

11月5日、第4回都道府県協同組合連携組織 全国交流会議をオンライン開催し150名が参加しました

 11月5日(金)、日本協同組合連携機構(以下、JCA)は、県域の協同組合連携組織による全国交流会議をコープこうべ協同学苑(兵庫県三木市)からオンラインで開催しました。44都道府県から約150名(全国組織含む)が参加しました。 

 冒頭、比嘉政浩JCA代表理事専務はコープこうべ100周年への祝辞を述べるとともに、「JCAでは地域課題を話し合う場(ラウンドテーブル)の開催を呼び掛けている、今回報告いただく事例はそうした話し合いの場から生まれたものも多い、この会議が各地域のラウンドテーブルの参考になれば幸いだ」と挨拶しました。

次に、兵庫県協同組合連絡協議会(略称:兵庫JCC)の岩山利久会長、そして生活協同組合コープこうべ協同学苑の浅田克己学苑長からそれぞれご挨拶を頂きました。

 午前の部は、兵庫JCCの皆様から「兵庫県の協同組合間協同について」と題し、兵庫JCCの歴史と概要、県内で行われている様々な取り組みを中継映像や動画とともに報告いただきました。

午後の部では、青森県における協同組合連携組織による援農ボランティアへの取り組みや鳥取県での新型コロナワクチンの職域接種を通じた連携など、6県から連携事例を報告いただきました。

 この会議に参加した法政大学大学院公共政策研究科連帯社会インスティテュート協同組合プログラム教授の伊丹謙太郎先生からは、「事例報告として自らがアウトプットすることで、より自組織の理解につながる」とコメントを頂きました。また、新刊『これからの協同組合間連携』(家の光協会)の編著者である京都大学学術情報メディアセンター研究員 石田正昭先生からは、「創発に向け化学反応が起こるような協同組合間の関係を築いてほしい」とのコメントを頂きました。

 その後、グループに分かれ本日の連携事例をテーマに分散交流会を行い、自組織の課題について他県の活動を参考にどのように応用していくかなど活発な意見交流が行われる場となりました。

 最後に、青竹 豊JCA常務理事は、各連携事例報告のポイントに触れるとともに、県域組織における今後の取り組みの検討を呼びかけました。

 

 ■第4回都道府県協同組合連携組織 全国交流会議 事例報告について

 

都道府県名

事例報告テーマ

兵庫県

兵庫JCCの歴史と概要、協同学苑の紹介、兵庫県下の協同組合間連携と協同組合間協同に対する各団体の想いについて

青森県

協同組合連携組織による援農ボランティアの取組み

群馬県

群馬県「利根沼田地域フートピア21」の開催について
~ 地域版ラウンドテーブルの芽生え ~

福井県

フードドライブへの取組み

京都府

京都府協同組合連絡協議会「役職員体験・交流学校」について

山口県

協同組合間連携の再始動に向けて

鳥取県

新型コロナワクチンの職域接種を通じた連携について